ルロワが残した数々の伝説を紐解くと、マダム・ルロワの意思の強さがわかります。
例えば、最近では2004年に1級・特級ワインの全てを生産中止にしてワイン業界を驚かせました。
ブルゴーニュでは8月に雹が降って一部のぶどう畑が壊滅し、さらに夏の終わりに病害が広がるという悲劇に襲われた2004年。ルロワの畑にもほんのわずかではあるものの被害がありました。
徹底して選果を行うことで質の低いぶどうはいくらでも排除することができたはずですが、完成したワインに納得がいかなかったマダムは「これはルロワのワインではない」と言って、特級ワインは村名クラスに、1級ワインはなんとブルゴーニュ・ルージュに格下げしてしまったんです。
さらにそれから10年ほど前、1993年には、あのロバート・パーカーさんから100点満点を同時に3つも贈られるという偉業を達成しました。100点満点を1本でも贈られれば大騒ぎだというのに、同時に3本も獲得したんです。
この高評価にマダムは「自然が産んだ偶然の産物」と言っていますが、年によってはリリースを断念するほど徹底した姿勢を貫くマダムだからこそ手に入れることが出来た「産物」ですよね。
|