不遇のモレ・サン・ドニの救世主
モレ・サン・ドニは今でこそブルゴーニュを代表する重要なワイン産地として名前が挙がりますが、実はほんの40年前まではまるで違ったんです。
左右をジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーという有名な村に挟まれていたモレ・サン・ドニは注目されることも無く「モレ・サン・ドニ」のラベルが貼られたワインはなかなか売れないという時代でした。
生産者はモレ・サン・ドニとラベルを貼ってもワインは売れませんから、樽ごとワイン商に売ってしまっていたんです。今では信じられないようなお話ですよね。
デュジャックによって命を吹き込まれたモレ・サン・ドニは、今までのブルゴーニュワインの概念を大きく覆すワインでした。この新しいブルゴーニュワインに世界中は虜になってしまったんです。
ジャック・セイスさんが取った手法は、より「土地の風味」を引き出すノンフィルター(無ろ過)やノンファイニング(無清澄)という方法。
それまでは雑味が出やすいと言われていた手法を、ぶどう栽培の段階から醸造の細部にいたるまで気を配った丁寧なワイン造りで、見事なワインを造ってみせたんです。
そうして造られたワインは、「色は明るいのに味が濃い」という、デュジャック独特のスタイル。
これはデュジャックの全てのワインに共通する特徴で、どんな畑のワインであろうとエレガントさと長期熟成する力を欠かすことなく、さらにそれぞれの畑の個性を活かしたワインを生み続けています。
この美味しさに、世界中のワインファンは魅了されたんですね。 |