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デュジャック

ブルゴーニュの歴史を動かしたデュジャック

ドメーヌ・デュジャックがこんなにも注目されるようになったのは、それまで見落とされてきていたモレ・サン・ドニを、世界のスターワインにしたことがキッカケでしたね。

新手法を取り入れたり、モレで白ワインを造ってみせたりと意欲的に新しいことに挑戦し続けるデュジャックから、ワインファンは目を離せません。

しかもデュジャックは、100年、200年と先祖代々ぶどう栽培、ワイン造りを行ってきた生粋のブルギニヨン(ブルゴーニュ地元民)ではなく、ワインを造り始めてわずか10数年、パリ出身の、いわばよそ者だったジャック・セイスさんによって作られたのですから、これはとても珍しいことだったんです。

ブルゴーニュの歴史を動かしたデュジャック
不遇のモレ・サン・ドニの救世主

不遇のモレ・サン・ドニの救世主

モレ・サン・ドニは今でこそブルゴーニュを代表する重要なワイン産地として名前が挙がりますが、実はほんの40年前まではまるで違ったんです。

左右をジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーという有名な村に挟まれていたモレ・サン・ドニは注目されることも無く「モレ・サン・ドニ」のラベルが貼られたワインはなかなか売れないという時代でした。

生産者はモレ・サン・ドニとラベルを貼ってもワインは売れませんから、樽ごとワイン商に売ってしまっていたんです。今では信じられないようなお話ですよね。

デュジャックによって命を吹き込まれたモレ・サン・ドニは、今までのブルゴーニュワインの概念を大きく覆すワインでした。この新しいブルゴーニュワインに世界中は虜になってしまったんです。

ジャック・セイスさんが取った手法は、より「土地の風味」を引き出すノンフィルター(無ろ過)やノンファイニング(無清澄)という方法。

それまでは雑味が出やすいと言われていた手法を、ぶどう栽培の段階から醸造の細部にいたるまで気を配った丁寧なワイン造りで、見事なワインを造ってみせたんです。

そうして造られたワインは、「色は明るいのに味が濃い」という、デュジャック独特のスタイル。

これはデュジャックの全てのワインに共通する特徴で、どんな畑のワインであろうとエレガントさと長期熟成する力を欠かすことなく、さらにそれぞれの畑の個性を活かしたワインを生み続けています。

この美味しさに、世界中のワインファンは魅了されたんですね。

モレの潜在能力をも引き出すデュジャック

ドメーヌ・デュジャックを語る上ではずすことが出来ないのが、白ワインの存在です。

デュジャックはモレ・サン・ドニを世界的なワインにしただけではなく、「赤の名産地」と言われていたモレ・サン・ドニで、白ワインの王様モンラッシェに勝るとも劣らない素晴らしい白を造り出したんです!

あれはもう10年前になります。白ワインの王様モンラッシェの中で「御三家」と呼ばれる最高峰のモンラッシェ3本を飲み比べる、夢のようなディナーがありました。

DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)、ルフレーヴ、コント・ラフォンというそうそうたる顔ぶれのモンラッシェを並べた横に、もう1つの白ワインが並んでいました。これがドメーヌ・デュジャックのモレ・サン・ドニ・ブランだったんです。

当時はまだ珍しかったモレ・サン・ドニの白ワイン。ただ珍しいからと並んでいたのかと思っていたら、これがモンラッシェと対等にわたりあっているではありませんか!

デュジャックでは雹害にあったピノ・ノワールの木を抜き、変わりにシャルドネを植えてこのワインを造りました。世界中が「モレは赤の名産地」と言っている中、「ここはいい白が出来るに違いない」と信じてシャルドネを植えたジャック・セイスさんの予想は見事に的中したというわけです。

今では「デュジャックに続け」とばかりに多くの白ワインが造られるようになりましたが、デュジャックが無ければこうはならなかったでしょう。

モレの潜在能力をも引き出すデュジャック
立ち止まることがないドメーヌ・デュジャック

立ち止まることがないドメーヌ・デュジャック

・わずか10数年でその地を代表する造り手になった
・モレ・サン・ドニを世界のスターワインにした
・モレ・サン・ドニで高品質の白ワインを生み出した

歴史に名を刻んだドメーヌ・デュジャック。ジャック・セイスさんは2人の息子さんもすでにワイン醸造を手伝うほどのお年になったにもかかわらず、ワインに対する情熱はまだまだ留まることを知りません。

1989年には「もっと多くの人に手頃な価格のワインを」という夢を実現するために、ロマネ・コンティのオーナー、ヴィレーヌさんと手を組んで南仏に進出。2003年にはぶどう畑こそ所有しないものの、醸造からボトル詰めにいたるまでドメーヌ・デュジャックと同じ造りを行う「デュジャック・フィス・エ・ペール」を設立。

さらにはドメーヌ・デュジャックでも白の1級ワインを造ったり、クロ・ド・ラ・ロッシュの若木で新しく「モレ・サン・ドニ1級」を造ったりと、飽くなき探究心がドメーヌ・デュジャックを動かし続けています。

いつまでも目が離せないドメーヌ・デュジャックを、お召し上がり下さい。デュジャックを飲まずにブルゴーニュを語ることはできませんよ。

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